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『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』クリエイターズブログ Vol.10

キャラクターデザイン/小松崎類
2025.03.22
「疲弊」

トゥーキョーゲームス設立から早8年
前の会社で体がぶっ壊れるまで働いて限界を迎え、
もう少しのんびり自分のペースで働けることを期待して独立しましたが
まさか以前の3倍の仕事量になるとは想像だにしなかったです…。

来る日も来る日もデザインしては描いてを繰り返し
8年間息つく間もなく現在も走り続けております。

心身共にズタボロでギリギリです。狂気です。
自分だけが大変だったら泣きごとの一つも言いたいのですが
社内全員が同じ様に必死に働いており、社長に至っては一切の弱音も吐かず自分よりも更に働いているという
社名の通り狂った集団の出来上がりです。

そんな我々が更にエンジンの回転数を上げて一気に造り上げたものが
本作『HUNDRED LINE-最終防衛学園-』となります。

初期のプロットの段階から想定できる
分岐による膨大なシナリオ量
それに伴う画素材の量、限られた予算と期間。
他の作品も同時に進行している中、本作に全ての時間を注げない
という考えうる限り最悪な状況からの無謀なスタートでした。

制作中は息つく間もなく毎日走り続けているような感覚で
かろうじてゴールまでたどり着けたといった印象です。

しかし奇しくも我々の初めて制作したオリジナルタイトル・「クマが出てくるサイコポップなやつの一作目」(名前出すと怒られる模様)も
本作ほどではないですが、逆境の中綱渡りで必死に制作したタイトルであり
マスターアップを迎えた際の走り切ったという感覚がとても似ておりました。

なんとかマスターまで無事走り続けられたのは
トゥーキョーの面子は言わずもがな、共に制作していただいた皆様に全力でお力添え頂いたおかげです。
かなり無茶なお願いをすることも多々ありましたが、最後までご協力いただいたことを心より感謝しております。
ネタバレも含むため具体的には言いませんが
過去の作品と同様か、それ以上にとにかく「狂気と熱量」が詰まった作品になっております。

いつも通り我々の造るものは万人受けすることはまあ難しいと思いますが
刺さる人には必要以上に刺さると感じております。
そういった要素を本作でも多分に盛り込めたと思いますので是非とも手に取ってなんとか「エンディングまで」遊んで頂きたいです。

そしてこの作品が爆売れしてくれたら
あとはうちの若い衆にまかせて自分は隠居か裏方にまわれるのでなんとか売れてほしいです…。お願いだ…ものすごく売れて!